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2006年コレクション 古代中国 殷代 
“幸運”と“知恵”のシンボル
古代中国 殷のふくろう

世界限定 3000個 (シリアルナンバー入り)
税込価格 39,900円
高さ:約8.8cm 重さ:約106グラム
 
オリジナルの所在
ロンドン、ヴィクトリア&アルバート美術館の一階正面の中国展示室(44号ホール)にあります。 25センチほどの高さの酒器で、元の饕餮文(とうてつもん:殷代青銅器独特の文様)は土中で多少損なわれていますが、造形の見事さは失われていません。制作年代は青銅器文化の円熟期に当たる殷代後期の紀元前1300〜1050年と推定されていますが、発掘場所は不明の由。

殷代の祭儀と青銅器
紀元前千年以上前に栄えた殷は政祭一致の王朝で、重要な決めごとには先祖神や自然神にお伺いを立てる時代でした。政治は文字通り“祭り事”で、その祭儀に欠かせなかったのがいろいろな青銅器、神々にささげるお神酒や肉などを入れる器や、神前で奏でる楽器を象ったものでした。ふくろうの形をした酒器は、是非必要なもののひとつだったようです。

ふくろうは守り神
古代の中国でもふくろうは多義性に富んでいた鳥でしたが、大切な祭事では、特に家を災難から守るとか、先祖を悪霊から護るなど、守護神的な霊力が強調されたようです。真っ暗闇の中でも目が利いて獲物をすばやく捕る異能振りが、ふくろうにそんな特別な地位を与えたものと思われます。酒器の姿をしたふくろうには、先祖霊に自分たちを護って欲しいという願望も込められていたのかも知れません。

中国青銅器の素晴らしさ
今から数千年前、人類が地中から銅や錫の抽出に成功して歴史は青銅器時代に入ります。西洋ではギリシア神話が生まれた時代で、青銅器はユーラシア大陸のあちこちで発掘されていますが、特に中国の殷代の青銅器は同時代のどこのものと較べても抜群の完成度です。優れた鋳造技術があったためと言いますから、当時の中国の先進性は驚異です。その第一級のコレクションが日本各地の博物館で観られるのは皆様ご存知の通りです。

酒池肉林
“酒池肉林”とは「史記」(殷本紀)に記されていて、殷最後の王紂王は毎日のように大宴会を開いて権勢を誇っていたとか。“池を酒で満たし、肉片で林を作る”とは少々オーバーな表現としても、古代の贅沢は文字通り鯨飲馬食だったらしく、“おいしいものを少しずつ”と言う現代のグルメ感覚とは違っていたようです。殷は酒で滅んだと言われていますが、お酒は貴族の独占物ではなく、一般庶民も大いに飲んだようです。国を滅ぼすほど飲んだ当時の酒がどんな味だったのか、果たして東洋の酒特有の麹が入っていたかどうか、今は知るよしもありません。

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